最初に出てくるのは、便利なもの|四次元ポケット

四次元ポケット

ベッドの上で、スマホの光だけが残っていた。
部屋は暗いまま、画面だけが少し明るい。

チャートは閉じたままだった。
今日は、結局見送った。

形はあった気がする。
でも、どこかで手が止まった。

そのまま、別の画面を開く。
保存していたページが並んでいた。

「チェックリスト」と書かれたものを開く。

やることが、順番に並んでいる。
確認する場所も、分かりやすく書いてある。

上から順に目で追っていく。

これなら、迷わない気がした。
どこを見るかも、何を確認するかも、決まっている。

さっきの場面を思い出す。
あのときも、この順番で見ればよかったのかもしれない。

一度止めて、もう一度最初から見る。
抜けていたところが、少しだけ見えるようになった。

分からなかった部分が減っていく。
その分、安心が少し増える。

この通りに見ればいい。
そう思うと、さっきの迷いも説明できる気がした。

ただ、チャートは開かなかった。

どの場面で使うのかは、まだ決まっていない。
それでも、分かった感じだけは残っている。

別のページも気になった。
似たようなチェックリストが並んでいる。

こっちの方が分かりやすい気もする。
さっきより、もう少し具体的に書かれている。

並べて見ていくほど、形が揃っていく気がした。

見えなかったものが、少しだけ減っていく。
でも、何もしていないままだった。

スマホを閉じる。

今日は、もういいかと思った。
分かった感じだけが、少し残っている。

見送ったことも、少しだけ納得できていた。

何もしていないのに、少し進んだ気がする。

そのまま、横になった。

分かったことと、動くことは、まだ繋がっていない。
でも、その違いははっきりしないままだった。

「それ、どこで使うつもりだったの?
 読んだだけで終わってない?」


→3話:それは悪い道具ではなかった
→入口


不安も欲もある。
  何も足さない。何も引かない。
→相場で勝つために、絶対に必要なこと


 

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