閑話36|飛び乗った時には最後尾

閑話

怖さも欲もある。
  何も足さない。何も引かない。
→相場で勝つために、絶対に必要なこと


 

少し前から、その銘柄は目にしている。

ランキングの下の方に、名前が出ている。
値上がり率も、目立つほどではない。

「動いてはいるな」

そう感じながら、その銘柄はスルーする。

まったく知らなかったわけでは無い。
話題になり始めていることも、なんとなく分かっている。

ただ、その時はまだ、入る理由にはなっていないんです。

「もう少し様子を見てもいい」
「まだ早いかもしれない」

そのくらいの距離で見ているかもしれません。

別の日に目にした時、

値段は、上がっている。
ランキングも上がっている。
出来高も増えているように見える。

SNSでも同じ名前を見かけます。
動画のタイトルにも出てきます。

「これ、やっぱり来てますね」
「さっきからずっと見てる人多いですよ」

そんな言葉が並びます。

そのとき、見え方が少し変わります。

「何が起きているのか、分かる気がする」
「どこを見ればいいのかも分かる」

さっきまで曖昧だったものに、輪郭が出てきます。

もう自分だけが気づいた話ではありません。
すでに、皆が見ている状態です。

その並びがあると、手は軽くなります。

もう一度チャートを見ると、
形も悪くないように見えてきます。

押しも浅く見える。
まだ伸びそうに見える。

「ここからでも入れるかもしれない」

そう感じて、注文ボタンに指がかかります。

ここで一つ、静かに起きていることがあります。

その軽さが出てきた時点で、
順番はもう前ではありません。

最初に見つけた人。
まだ誰も見ていないときに見ていた人。
はっきりした理由がなくても、先に動いた人。

そういう人たちがいて、そのあとに話題になります。

多くの人に見える頃には、
その場所は、見つける場所ではなく、飛び乗る場所に変わっています。

ただ、その場では遅れた感じはあまりしません。

理由が揃っています。
人もいます。
形も悪くない。

だから、ここからでも問題ないように見えます。

むしろ、その時の方が、正しそうに感じることもあります。

ここが少しやっかいなところです。

順番の後ろにいるときほど、安心材料が増えていきます。

前の人にはなかった話があります。
前の人にはなかった納得があります。

だから、自分が後ろにいる感覚が薄くなります。

ですが、順番そのものは変わりません。

話題になってから見つける。
理由が並んでから安心する。
入りやすくなってから飛び乗る。

この流れは、特別なものではありません。
相場では、よくある並びです。

そして、その中にいるとき、
自分だけが遅れているようには見えません。

周りにも人がいるからです。

同じように見て、
同じように安心して、
同じように入ってくる人がいる。

だから、最後尾でも、まだ途中に見えます。

→入口


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