第2話
見た瞬間、整って見えた。
どこかで見た並びだった。
高値を揃えて、押しも浅い。
崩れていない。
むしろ、整っている側に見える。
少し前にも、似た形があった。
そのときは、素直に上へ抜けた。
だから今回も、同じように見えた。
特別な判断はいらない。
もう知っている形だった。
どこで入るかは分かる。
どこで切るかも置けている。
あとは、その形になるのを待つだけだった。
「前にも見ていますね。
では今回、どこまで同じだと“言い切れますか”。」
もう一度、画面を見る。
並びは崩れていない。
押しも浅いまま、形は残っている。
前と同じ位置に見える。
だから、同じように入れる気がした。
ただ、少しだけ違和感がある。
前と同じはずなのに、
どこが同じかを言葉にしようとすると、止まる。
高値を揃えている。
押しも浅い。
そこまでは出てくる。
その先だけが、出てこない。
何が同じで、
何が違うのかは、並ばない。
それでも、感覚だけは残っている。
前も、こうだった。
だから、今回もそうなる。
その前提だけが、先に置かれていた。
そのまま、少しだけ待つ。
形は崩れない。
横に流れるだけで、弱さは出てこない。
いい位置にいる。
いつでも入れる。
前と同じなら、ここから抜ける。
そう思って、次の足を見る。
少しだけ上に触れる。
けれど、伸びきらない。
一度止まる。
それでも、崩れた感じはない。
まだ同じ形に見える。
ただ、どこまで同じなのかは、出てこない。
画面の中では、まだ形が続いている。
入れる場面は、残っているように見える。
だから、もう一度だけ見る。
前と同じなら、まだ間に合う。
そういう気が、
少しだけ強くなっている。
不安も欲もある。
何も足さない。何も引かない。
→相場で勝つために、絶対に必要なこと



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