今日の日経は恐ろしい動きをしましたね。
一時は4000円以上の値下げ。いや~怖い怖い。
その後持ち直したとはいえ、2892円安。
それでも史上3番目だそうです
おかげで含み益だったものが殆ど吹き飛びました💦
こういう日は、ニュースもSNSもにぎやかです。
「歴史的下落」
「全面安」
「パニック売り」
まあ、言葉としては間違っていません。
実際、かなりの下げでしたしね。
でも、相場を見ていて本当に怖いのは、
下げ幅そのものではありません。
含み益がなくなった瞬間の、人間の変わり方です。
上がっている時は、人は驚くほどまともです。
冷静だし、余裕もある。
「ここを割ったら切る」
「これは短期で見ている」
「無理はしない」
みんな、実に立派なことを言います。
ところが、含み益が消え始めると、
頭の中の景色が少しずつ変わっていく。
最初は、
「まあ一度くらい戻るでしょ」
くらいです。
次に、
「ここで売るのはもったいない」
になる。
そしてもう一段下がると、
「長期で見れば大丈夫」
が出てくる。
さっきまで短期だったはずの玉が、
いつの間にか長期投資に昇格している。
不思議ですね。
時間軸は相場が変えたのではなく、
追い込まれた人間の頭が勝手に伸ばしただけなのに。
……面白いですよねww。
含み益がある時、人は賢そうに見えます。
判断も速いし、言っていることももっともらしい。(誰ですか?お前のことだろと言ったのは?)
でも、それは本当に賢いのではなく、
まだ苦しくないだけかもしれません。
利益があるうちは、余裕がある。
余裕があるうちは、人は自分を立派だと思える。
けれど、その余裕が剥がれた瞬間に出てくるのが、
その人の本当の判断です。
戻ってほしい。
認めたくない。
今切ったら負けた気がする。
ここで売ったら、売った瞬間に反発しそう。
チャートを見ているようで、
実は見ているのは全部、自分の願望です。
相場が怖いのは、損をさせることではありません。
人間の頭が、どこまでも都合よく理屈を作れてしまうことです。
だから、損切りは苦しい時に決めるものではないんでしょうね。
苦しい時の人間は、まともに判断しないからです。
冷静な時に決める。
元気な時に決める。
余裕がある時に決める。
そして苦しい時は、考えない。
実行だけにする。
これが出来ないと、
人は含み益がなくなっただけで、
びっくりするほど簡単に馬鹿になります。
ええ。
暴落の日に吹き飛ぶのは、含み益だけではありません。
たいていは、
冷静だったはずの自分という設定も一緒に吹き飛びます。
あとになって人は言います。
「分かってたんだけどね」
「本当は切るつもりだった」
「たまたま今日は仕方なかった」
そうですか。
それを、下げる前にやれていたら、
もう少し格好よかったんですがね。
相場は今日も、残酷なことはしていません。
ただ静かに、
元からそこにあった甘さを照らしただけです。
そしてこちらが慌てている横で、
相場は何も言いません。
ただ静かに、
こちらを見ているだけです。
まるで、
「それ、最初から決めてましたよね?」
とでも言いたげに。
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