崩れていない。それだけだった|ラピュタ

ラピュタ

ラピュタ3話

崩れていない。それだけで安心するのか。


最初に残ったのは、下げなかったことだった。

高値をつけたあと、少しだけ押す。
それでも、大きく崩れることはなかった。

安値は維持されている。
形も、まだ壊れていない。

むしろ、整っているようにも見えた。

日足で見ると、流れは上のままに見える。
押しは浅く、止まり方も悪くない。

ここで止まるなら、まだ続く側に感じた。

一度、少し含み益が出ている。
そのあと、上には伸びていない。

それでも、下にも行かない。

崩れていない。

その一点だけが、残る。

少し時間を置いて、もう一度見る。
位置はほとんど変わっていない。

安値も割れていない。
形も、まだ保たれている。

だから、問題はないように見える。

むしろ、ここで持っていればいい気がした。

売る理由は、見当たらない。

崩れていないから。

そのまま、持ち続ける。

次の日も、似たような位置にいる。
上にも行かないが、下にも崩れない。

整っているように見える。

まだ、終わっていない気がする。

ただ、増えてもいない。

少しだけ、上に触れる。
でも、そのまま戻る。

それでも、形は崩れていない。

安値は維持されている。

だから、まだ持っている。

気づくと、時間だけが過ぎている。

含み益は、ほとんど残っていない。

それでも、切る理由は見えない。

崩れていないから。

次の足で、少しだけ下げる。

安値に近づく。

まだ割れてはいない。

そのまま、見ている。

もう一段、下げる。

今度は、触れる。

ようやく、手が止まる。

ここで、切るのか。

次の足で、わずかに割る。

その瞬間に、マウスに力が入る。

そのまま、成行で切る。

切ったあと、少しだけ戻る。

さっきまで見ていた形に、また近づく。

崩れていないように見えた形が、そこに残る。

ただ、持っていた位置だけが違う。

→第4話:まだ動いていないのに、もう決めていた
→入口


怖さも欲もある。
  何も足さない。何も引かない。
→相場で勝つために、絶対に必要なこと


 

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